「仮定法」の使い方

英語の紛らわしい表現
No.74
英語

日付:2025年2月24日

英語の仮定法(仮定法過去・仮定法過去完了)のルールや使い方を詳しく解説。仮定法を正しく使いこなすためのポイントや、よくある間違いを修正した例文も紹介。

はじめに

英語の「仮定法(Hypothetical Sentences)」は、現実とは異なる状況を表すときに使う表現 です。
「もし ○○ だったら、△△ だったのに」というように、現在や過去の事実とは違うことを想像して話すときに使います。

本記事では、仮定法の基本ルールやよくある間違い、正しい使い方について詳しく解説します。

1. 仮定法の基本ルール

① 仮定法過去(現在の事実とは異なる仮定)

現在の事実とは異なることを仮定するときに使います。

現実の状況仮定法の表現
私はお金持ちではないIf I were rich, I would travel the world.(もし私が金持ちなら、世界を旅行するのに。)
彼女は背が高くないIf she were taller, she could be a model.(もし彼女がもっと背が高かったら、モデルになれるのに。)

ポイント:

  • 主語が「I, he, she, it」の場合でも、仮定法では 「was」ではなく「were」 を使うのが正式な文法。
  • ただし、口語では「was」も使われることがある(例: "If I was you, I would...")。

② 仮定法過去完了(過去の事実とは異なる仮定)

過去に起こらなかったことを仮定して、「もし ○○ していたら、△△ していただろう」という表現をするときに使います。

現実の状況仮定法の表現
私は十分に勉強しなかったIf I had studied harder, I could have entered a prestigious university.(もっと勉強していたら、有名大学に入れたのに。)
彼は早く家を出なかったIf he had left earlier, he would have caught the train.(もっと早く出ていたら、その電車に乗れたのに。)

ポイント:

  • had + 過去分詞」で過去の仮定を表し、結果には「would have + 過去分詞」を使う。
  • 「もし~だったら、今はこうなっているのに」という場合は「仮定法の混合」になる(後述)。

2. 仮定法の混合(過去の出来事が現在に影響を与えている場合)

過去の仮定が現在の状況に影響を及ぼす場合、主節と従属節で異なる時制を使います。

If I had studied harder, I would be a doctor now.
(もっと勉強していたら、今ごろ医者になっているのに。)

If she had taken the train, she would be here by now.
(彼女が電車に乗っていたら、今ごろここにいるはずなのに。)

ポイント:

  • had + 過去分詞」で過去の仮定を表し、結果としての現在は「would + 動詞の原形」を使う。

3. 私の作文と添削(ChatGPT による添削)

私が書いた文:

  • If I were a mole, I would explore inside the earth.
  • If I had studied harder, I could have entered a prestigious university.
  • If my parents had had a lot more money, I might have traveled more countries.
  • If it weren't for you, I wouldn't be here.
  • If she hadn't spent time with him at the time, he wouldn't recover like he is now.

ChatGPT による添削後:

  • If I were a mole, I would explore underground.
    ("inside the earth" より "underground" の方が自然)
  • If I had studied harder, I could have entered a prestigious university.(そのままで OK)
  • If my parents had had a lot more money, I might have traveled to more countries.
    ("traveled more countries" → "traveled to more countries")
  • If it weren't for you, I wouldn't be here.(そのままで OK)
  • If she hadn't spent time with him at the time, he wouldn't have recovered like he has now.
    ("wouldn't recover" → "wouldn't have recovered" に修正)
    • "like he is now" → "like he has now" の修正理由:
      「recover」は回復する過程を示すため、現在の状態を表す場合は「has recovered」などの現在完了形を使う方が適切。

4. まとめ

  • 仮定法過去:「もし~なら、~だろう」(現在の事実とは異なる仮定)
  • 仮定法過去完了:「もし~だったら、~だっただろう」(過去の事実とは異なる仮定)
  • 仮定法の混合:「もし~だったら、今ごろ~だろう」(過去の出来事が現在に影響を与える仮定)
  • 「was」は口語では使われるが、正式な文法では「were」が正しい
  • 「recover like he is now」ではなく「recover like he has now」が適切な理由は、回復の状態を表すために現在完了形を使うのが自然だから。

仮定法を正しく使うことで、英語表現の幅が広がります。

(本記事の添削は ChatGPT によるものです。)