原子は安定を求めて結びつく。イオン結合・共有結合・金属結合、それぞれのしくみと物質の性質との関係をわかりやすく整理。
前回の記事では、原子の構造と電子配置について学びました。
今回は、電子の動きがどのようにして原子同士を結びつけるのか、つまり「化学結合」の基本について解説します。
物質の性質や反応は、この原子間の結びつき方によって決まります。
原子は、安定な電子配置(特に最外殻が満たされた状態)を目指して結びつこうとします。
これを達成する手段として、電子を「譲る」「受け取る」「共有する」という 3 つの方法があります。
このとき生じる結合には主に以下の 3 種類があります:
例:
性質:硬くてもろい、高い融点、水に溶けやすく電気を通す
例:
性質:分子の形状に多様性があり、液体や気体の形態も多い
例:
性質:電気・熱をよく通す、展性や延性がある、光沢がある
結合の種類 | 電子のやりとり | 主な対象 | 代表例 |
---|---|---|---|
イオン結合 | 完全な授受(移動) | 金属 + 非金属 | NaCl(塩化ナトリウム) |
共有結合 | 電子の共有 | 非金属 + 非金属 | H₂O(水) |
金属結合 | 自由電子による結合 | 金属 + 金属 | 銅、鉄、アルミニウム |
次回は、化学結合によってできた物質の分類と、身近な化合物の性質について詳しく見ていきます。
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