コンピュータはどうやって時間的に動いている? フリップフロップとクロック信号の連携で実現される記憶と制御のしくみを紹介します。
前回は、トランジスタがどのように集まって集積回路(IC)となり、論理回路やプロセッサを構成しているかを学びました。
今回は、その回路が 「どうやって時間的に動くのか?」 という観点から、記憶素子(フリップフロップ) と クロック信号 の役割に注目します。
論理回路は「0」か「1」を扱うものですが、その情報を一時的に保持する装置が必要になります。
これが「記憶素子(memory element)」です。
基本的な記憶素子で、1 ビットの情報を保持できる装置です。
代表例:
つまり、クロックのタイミングで情報を 1 ビットずつ保持・更新します。
クロック(clock)とは、論理回路の動作のタイミングを制御するための周期的な信号です。
クロックによって:
この仕組みによって、コンピュータの「演算」「記憶」「制御」が実現しています。
たとえば:
クロックは回路全体に信号を配る必要があるため、
このため、省電力設計では:
といった技術が使われます。
次回は、メモリ(RAM・ROM など)の構造と動作原理について解説していきます。
回 | タイトル | リンク |
---|---|---|
第 1 回 | 半導体って何? | 詳 細 |
第 2 回 | 電気が流れる仕組み | 詳 細 |
第 3 回 | 半導体材料とその種類 | 詳 細 |
第 4 回 | n 型・p 型半導体とドーピング | 詳 細 |
第 5 回 | pn 接合と整流作用 | 詳 細 |
第 6 回 | ダイオードのしくみとその応用 | 詳 細 |
第 7 回 | 太陽電池と光センサのしくみ | 詳 細 |
第 8 回 | トランジスタの基礎 | 詳 細 |
第 9 回 | CMOS 回路と省電力のしくみ | 詳 細 |
第 10 回 | 集積回路とは何か? | 詳 細 |
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