この記事は、韓国語で「〜させる」と表現する際の最も一般的な方法「動詞 + 게 하다」について解説します。「게 하다」は汎用的で多くの動詞に使用可能で、主語と目的語を明確にする必要があります。また、「게 만들다」「시키다」との使い分けにも触れています。次回は「시키다」について詳しく説明します。
前回の記事では、「させる」「される」といった使役・受動表現が
なぜ日本語話者にとって難しいのかを解説しました。
今回は、使役表現の中でも基本となる「〜게 하다」について学びましょう。
韓国語で「〜させる」と言いたいとき、
最もよく使われる形が 「動詞 + 게 하다」 です。
この表現は、ある人が他の人に何かの行動を「させる」 ときに使います。
KOREAN[主語] + [目的語] + [動詞語幹] + 게 하다
例文を見てみましょう。
日本語 | 韓国語 |
---|---|
母が子どもを泣かせた | 엄마가 아이를 울게 했다 |
先生が生徒を立たせた | 선생님이 학생을 일어나게 했다 |
その話が私を笑わせた | 그 이야기가 나를 웃게 했다 |
このように、「게 하다」はとても汎用的で、どんな動詞にも使えます。
日本語では「立たせた」だけで、だれがだれに行動させたのかがなんとなく伝わりますが、
韓国語では主語と目的語をきちんと示す必要があります。
학생을 일어나게 했다
→ 誰が立たせたのか不明
선생님이 학생을 일어나게 했다
→ 先生が生徒を立たせた
表現 | ニュアンス | 例 |
---|---|---|
게 하다 | 最も一般的。中立的な「〜させる」 | 아이를 울게 했다(子を泣かせた) |
게 만들다 | 「〜という状態にした」→ 少し強い印象 | 그가 나를 울게 만들었다(彼が私を泣かせた) |
시키다 | 指示・命令してやらせるニュアンス | 일을 시켰다(仕事をさせた) |
それぞれ似ていますが、使い分けで意味や印象が変わります。
第 3 回では、もうひとつの使役の形「시키다」について詳しく紹介します。
命令的な「させる」表現が知りたい方は、ぜひご覧ください。
回 | タイトル | リンク |
---|---|---|
第 1 回 | 韓国語の『使役・受動』表現の概要 | 詳 細 |
第 2 回 | 使役表現「〜게 하다」 | この記事 |
第 3 回 | 指示・命令の使役動詞「시키다」 | 詳 細 |
第 4 回 | 受動表現「〜이/히/리/기」 | 詳 細 |
第 5 回 | 「使役」と「受動」の見分け方 | 詳 細 |
第 6 回 | ドラマで使われる使役・受動表現 | 詳 細 |
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