1. はじめに

Excel の手作業を Python で自動化することで、業務の効率を大幅に向上させることができます。
本記事では、Python を用いた Excel の自動化スクリプトの作成方法を解説します。

2. 環境準備

Python で Excel を操作するために、openpyxlとpandasをインストールします。

BASH
pip install openpyxl pandas

3. 毎日のデータ更新を自動化

3.1 Excel データを自動更新

売上データの新規行を追加するスクリプトを作成します。

PYTHON
from openpyxl import load_workbook
from datetime import datetime

# Excelファイルを開く
file_path = "sales_data.xlsx"
wb = load_workbook(file_path)
ws = wb.active

# 新規データを追加
new_data = [datetime.today().strftime("%Y-%m-%d"), "新規商品", 300]
ws.append(new_data)

# 保存
wb.save(file_path)

実行結果

• sales_data.xlsx に新しい売上データが追加される。

4. 定型レポートの自動生成

4.1 集計データを作成

Excel 内のデータを集計し、新しいシートにレポートを作成します。

PYTHON
import pandas as pd

# Excelのデータを読み込む
df = pd.read_excel("sales_data.xlsx", engine='openpyxl')

# データを集計
df_summary = df.groupby("商品名")["売上"].sum().reset_index()

# 新しいシートに出力
with pd.ExcelWriter("sales_report.xlsx", engine="openpyxl", mode="a") as writer:
    df_summary.to_excel(writer, sheet_name="集計結果", index=False)

実行結果

• sales_report.xlsx に「集計結果」シートが追加され、商品ごとの売上合計が表示される。

5. Excel のメール送信を自動化

Excel ファイルを添付してメールを送信するスクリプトを作成します。

PYTHON
import smtplib
from email.message import EmailMessage

# メールの設定
msg = EmailMessage()
msg["Subject"] = "最新の売上レポート"
msg["From"] = "your_email@example.com"
msg["To"] = "recipient@example.com"
msg.set_content("添付ファイルをご確認ください。")

# ファイルを添付
with open("sales_report.xlsx", "rb") as f:
    msg.add_attachment(f.read(), maintype="application", subtype="vnd.openxmlformats-officedocument.spreadsheetml.sheet", filename="sales_report.xlsx")

# メール送信
with smtplib.SMTP_SSL("smtp.example.com", 465) as server:
    server.login("your_email@example.com", "your_password")
    server.send_message(msg)

実行結果

• sales_report.xlsx を添付してメールが送信される。

6. まとめ

• openpyxl を使って Excel のデータを自動更新。
• pandas でデータを集計し、新しいシートを追加。
• smtplib を用いて Excel ファイルを添付したメールを自動送信。

このような自動化スクリプトを活用することで、業務の効率を大幅に向上させることができます。