知っておくと便利なExcel関数③

Excel を使いこなす

日付:2025年2月11日

Excelのデータ分析や効率化に役立つ便利な関数を5つ紹介。FILTER、UNIQUE、SORT、SEQUENCE、RANDARRAY などの関数を実例付きで解説します。

目 次

はじめに

Excel にはデータ検索や抽出を効率化する強力な関数が豊富にあります。
今回は データ分析や整理をスムーズにする関数 を 5 つ紹介します。
大量のデータを扱う際に役立つため、ぜひ活用してください。

1️⃣ FILTER 関数(条件に合うデータを抽出)

指定した条件に合うデータだけを取り出す!

✅ 基本構文

EXCEL
=FILTER(範囲, 条件, [該当データなし時の値])

📝 使用例

「営業部の社員リストを抽出」

EXCEL
=FILTER(A2:C100, B2:B100="営業部", "該当なし")

🔹 B2:B100 で「営業部」と一致する行の A2:C100 を抽出。

📊 実際の計算結果

社員 ID名前部門
1001田中営業部
1003高橋営業部
1005中村営業部
1008山田営業部

2️⃣ UNIQUE 関数(重複を除いたリストを作成)

データの中からユニークな値だけを抽出!

✅ 基本構文

EXCEL
=UNIQUE(範囲)

📝 使用例

「リスト内の重複を除いた部門リストを作成」

EXCEL
=UNIQUE(B2:B100)

🔹 ユニークな部門リスト → 営業部, 総務部, 開発部

3️⃣ SORT 関数(データを並べ替える)

指定した範囲のデータを昇順・降順に並べ替え!

✅ 基本構文

EXCEL
=SORT(範囲, 並べ替え列, 並べ替え順)

📝 使用例

「売上データを昇順に並べ替え」

EXCEL
=SORT(A2:D100, 4, 1)

📊 実際の計算結果(売上昇順)

社員 ID名前売上
1001田中500000
1006小林580000
1003高橋550000
1002佐藤600000
1008山田610000
1005中村650000
1007加藤690000
1004伊藤720000

4️⃣ SEQUENCE 関数(連続した数値を生成)

連続した数値の配列を簡単に作成!

✅ 基本構文

EXCEL
=SEQUENCE(行数, 列数, 開始値, 増分)

📝 使用例

「1 から 10 までの連番を作成」

EXCEL
=SEQUENCE(10, 1, 1, 1)

🔹 1 から 10 の連続した数値 → [1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10]

5️⃣ RANDARRAY 関数(ランダムな数値の配列を生成)

範囲内でランダムな数値を生成!

✅ 基本構文

EXCEL
=RANDARRAY(行数, 列数, 最小値, 最大値, 整数指定)

📝 使用例

「1 から 100 までのランダムな整数を 5×3 の範囲で生成」

EXCEL
=RANDARRAY(5, 3, 1, 100, TRUE)

📊 実際の計算結果(5×3 のランダム数値)

ABC
268867
422418
977696
501913
317088

🏆 まとめ

関数名用途
FILTER条件に合うデータの抽出
UNIQUE重複を除いたリストの作成
SORTデータの並べ替え
SEQUENCE連続した数値の生成
RANDARRAYランダムな数値の配列生成

これらの関数を活用して、データの分析や整理をより効率化しましょう。

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