Django × VPS デプロイ入門 - はじめに

Django × VPS デプロイ入門

日付:2025年2月19日

Django アプリケーションを VPS にデプロイするための基本的な準備と流れを解説します。ConoHa VPS を例に、サーバー環境の構築方法を紹介します。

目 次

1. VPS とは?

VPS(Virtual Private Server)とは、仮想化技術を用いた専用サーバーの一形態です。
Heroku や Railway などの PaaS とは異なり、自分で環境を構築する必要がありますが、その分 柔軟性コストパフォーマンス に優れています。

VPS を選ぶメリット

  • 自由度が高い:サーバーの設定を自由にカスタマイズ可能。
  • ランニングコストが低い:PaaS よりもコストを抑えられる場合が多い。
  • 学習効果が高い:Linux や Nginx、Gunicorn などのスキルが身につく。

2. Django を VPS にデプロイする基本的な流れ

VPS に Django アプリをデプロイする基本的な手順は以下の通りです。

  1. VPS を契約する(例:ConoHa VPS)
  2. OS(Ubuntu)をセットアップする
  3. 必要なパッケージをインストールする(Python, PostgreSQL, Nginx など)
  4. Django アプリをデプロイする
  5. Gunicorn でアプリを動作させる
  6. Nginx をリバースプロキシとして設定する
  7. HTTPS 設定(Let’s Encrypt)
  8. ファイアウォールとセキュリティ設定を行う
  9. 自動起動の設定を行う(systemd)

このシリーズでは、上記のステップを 1 つずつ詳しく解説 していきます。

3. ConoHa VPS を使う理由

ConoHa VPS は日本国内のサーバーであり、初心者でも比較的扱いやすいのが特徴です。

ConoHa VPS のメリット

  • 月額料金が安い(最低 660 円/月~)
  • 日本国内のデータセンター で通信が高速
  • 初期設定がシンプル で、すぐに利用可能
  • 管理画面が使いやすい

本シリーズでは、ConoHa VPS を使用して Django アプリをデプロイする方法を解説していきます。

4. VPS デプロイで使用する主要技術

項目説明
OSUbuntu 22.04
Web サーバーNginx
アプリサーバーGunicorn
データベースPostgreSQL(または SQLite)
プロセス管理systemd
セキュリティUFW(ファイアウォール)、Fail2ban
HTTPS 設定Let’s Encrypt

5. まとめ

Django アプリを VPS にデプロイするには、サーバーの設定からアプリの起動、セキュリティ対策まで多くの作業が必要です。
しかし、VPS を活用することで、低コストでパフォーマンスの高い環境 を構築できます。

このシリーズでは、初心者でも VPS に Django をデプロイできるように、1 つずつ詳しく解説 していきます。