VPSの契約から初期設定まで

Django × VPS デプロイ入門

日付:2025年2月19日

Django アプリを VPS にデプロイする準備として、ConoHa VPS の契約手順と初期設定について解説します。

目 次

1. ConoHa VPS を契約する理由

ConoHa VPS は、日本国内で安定したサーバーを提供しており、初心者でも扱いやすいのが特徴です。

ConoHa VPS のメリット

  • 月額料金が安い(最低 660 円/月~)
  • 日本国内のデータセンター で高速通信が可能
  • 管理画面がシンプルで直感的
  • root 権限を持つ VPS を利用できる

本記事では、ConoHa VPS の契約方法と初期設定について解説します。

2. ConoHa VPS の契約手順

(1) ConoHa VPS に登録する

  1. ConoHa VPS の公式サイト にアクセス
  2. 「今すぐ申し込む」をクリック
  3. メールアドレスとパスワードを入力してアカウントを作成
  4. SMS 認証またはクレジットカード認証を実施

(2) VPS プランを選択

  • メモリ:最低 512MB でも動作可能だが、1GB 以上推奨
  • OS:Ubuntu 22.04 を選択
  • ストレージ:SSD を選択
  • リージョン:国内データセンター(東京/大阪)を選択

(3) VPS を起動

  1. 購入後、管理画面から VPS インスタンスを作成
  2. IP アドレスが割り当てられ、SSH で接続可能に

3. VPS の初期設定

(4) SSH で接続

BASH
ssh root@<VPSのIPアドレス>

初回接続時には SSH キーまたはパスワードを入力してログインします。

(5) パッケージを最新化

BASH
apt update && apt upgrade -y

セキュリティ更新を適用し、最新の状態にします。

(6) 新規ユーザーの作成

root ユーザーでの操作は危険なため、新しい管理ユーザーを作成します。

BASH
adduser myuser usermod -aG sudo myuser

(7) SSH 設定の変更(セキュリティ強化)

SSH のポート変更や root ログイン無効化を設定します。

BASH
nano /etc/ssh/sshd_config

変更点:

PermitRootLogin no Port 22022

設定後、SSH を再起動します。

BASH
systemctl restart sshd

(8) UFW(ファイアウォール)の設定

BASH
ufw allow 22022/tcp # SSH 用ポートを開放 ufw allow 80/tcp # HTTP ufw allow 443/tcp # HTTPS ufw enable # ファイアウォールを有効化

4. まとめ

VPS を契約し、基本的な初期設定を終えることで、安全に Django アプリをデプロイできる環境が整います。