リスニングと発音を一緒に鍛える

確かな「英語力」を身に付ける
No.122
英語

日付:2025年4月29日

英語リスニングと発音はセットで鍛えるべきで、表裏一体の関係にあります。リエゾンやリダクションを理解し、発音記号を活用することが重要です。聞く、真似する、修正するというサイクルを繰り返すことで、自然に聞こえる英語と話せる英語が身につきます。

目 次

はじめに

英語を「聞き取れる」ようになりたい。
きれいに「発音できる」ようになりたい。

これは多くの英語学習者に共通する願いです。
そして、リスニング力と発音力は、本来セットで伸ばすべきものだと私は考えています。

今回は、リスニングと発音を一緒に鍛える重要性と、具体的な方法についてお話しします。

なぜリスニングと発音はセットなのか

リスニング力は「音を正しく認識する力」、
発音力は「音を正しく再現する力」です。

この 2 つは表裏一体です。
発音できる音は聞き取れるようになり、
逆に発音できない音は、リスニングでも聞き取ることが難しくなります。

また、英語の音には次のような特徴があります。

  • 音と音がつながる(リエゾン)
  • 音が弱くなったり消えたりする(リダクション)
  • 特有のリズムやイントネーションがある

たとえば、
"next door" は [nekst door] と教科書では学びますが、
実際の会話では [neks door] のように [t] の音が脱落し、[s] に聞こえることが多くなります。

こうした音の変化を理解し、再現できるようになると、
リスニングと発音の両方が飛躍的に伸びていきます。

発音記号を活用する

さらに、発音記号を理解して使えるようになることは非常に大切です。

  • 発音記号を見たら、その音を正確に発音できる
  • どの単語のどの綴りに、どんな発音が対応しているかを理解できる

この力がつくと、初めて出会った単語でも自信をもって発音でき、
リスニングでも微妙な音の違いを聞き分けられるようになります。

発音記号は単なる「知識」ではありません。
「音と結びつけて、体で覚えるもの」 です。

私の指導方針

私は、リスニングと発音を同時に高めるため、次のような指導を行います。

  • リスニング教材を使い、ただ聞くだけでなく「真似して声に出す」練習を必ず取り入れる
  • 単語の発音だけでなく、リエゾンやリダクションにも注目する
  • 音読やシャドーイングを継続的に行い、自然な音を再現できるようにする
  • 英語の基本的な発音記号を身につけ、音と結びつけて使う
  • ネイティブ発音と自分の発音を比較して、ズレを一つずつ修正していく

大切なのは、
「聞く → 真似する → 修正する」
というサイクルを何度も何度も回すことです。

このサイクルを繰り返すうちに、
自然に「聞こえる英語」「話せる英語」が育っていきます。

まとめ

リスニングと発音は、別々に鍛えるものではありません。
一緒に鍛えることで、効率よく、確実に伸びていくものです。

発音記号の知識を活かしながら、
英語の音を「聞いて」「マネして」「確かめる」。
このシンプルな作業を、楽しみながら繰り返していきましょう。

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