酸はH⁺を出し、塩基はOH⁻を出す。中和反応とpHの仕組みを通じて、酸性・塩基性の本質をわかりやすく解説。指示薬や測定法にも触れます。
化学において「酸」と「塩基」は非常に基本的かつ重要な概念です。
レモンの酸っぱさや石けんのヌルヌル感も、酸や塩基の性質によるものです。
今回は、酸と塩基の定義・性質・中和反応の仕組み、そして pH という指標について解説します。
例:
この定義では、水以外の溶媒中での反応や、イオンのやりとりも説明できます。
分類 | 主な性質 | 例 |
---|---|---|
酸 | 酸っぱい、金属と反応して水素を発生、pH が 7 未満 | レモン汁、酢、胃酸(HCl) |
塩基 | 苦味がある、ヌルヌルする、脂肪を溶かす、pH が 7 より大きい | 石けん、重曹、アンモニア水 |
酸と塩基が反応して、水と塩(えん)をつくる反応を中和反応といいます。
例:
この反応では、H⁺ と OH⁻ が結びついて水(H₂O)ができ、残った Na⁺ と Cl⁻ が塩(NaCl)となります。
pH(ピーエイチ)は、水溶液中の H⁺ の濃度を示す尺度で、次のように定義されます:
pH は 0〜14 の範囲で表されることが多く、1 単位違うだけで H⁺ 濃度は 10 倍違うという「対数スケール」であることも重要です。
次回は、化学結合と物質の状態(固体・液体・気体)との関係について解説します。
回 | タイトル | リンク |
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第 1 回 | 周期表とは何か? | 詳 細 |
第 2 回 | 原子とは何か? | 詳 細 |
第 3 回 | 電子の動きと化学結合の基本 | 詳 細 |
第 4 回 | 化合物の種類と性質 | 詳 細 |
第 5 回 | 周期表に見られる性質の周期性 | 詳 細 |
第 6 回 | 希ガスの安定性と化学的特徴 | 詳 細 |
第 7 回 | 化学反応式の書き方と意味 | 詳 細 |
第 8 回 | モルと化学反応量 | 詳 細 |
第 9 回 | 酸と塩基の性質と中和反応 | この記事 |
第 10 回 | 化学結合と物質の状態 | 詳 細 |
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