電池と電気分解、どちらも酸化還元反応が関係する。電子の流れ・電極の役割・自発性の違いなど、電気化学の基本を図とともにやさしく解説します。
金属は私たちの生活に欠かせない素材ですが、「さびる」「酸と反応する」など、他の物質との反応性にも特徴があります。
その反応のしやすさを表す指標がイオン化傾向です。
今回は、金属の性質を整理しながら、イオン化傾向とその応用について解説します。
特徴 | 内容 |
---|---|
光沢 | 表面が光を反射して輝く |
展性・延性 | たたくと広がる・引っ張ると伸びる |
電気・熱伝導性 | 自由電子によって電気や熱をよく伝える |
還元性 | 電子を放出しやすく、陽イオンになりやすい |
金属は、陽イオンになりやすい=電子を失いやすい=酸化されやすいという特徴をもちます。
イオン化傾向(activity series) とは、金属が電子を放出して陽イオン(Mⁿ⁺)になりやすい順を示したものです。
以下のような順番で並びます(一部抜粋):
分野 | 応用例 |
---|---|
防食 | 亜鉛メッキ(Zn で鉄をコーティング) |
電池 | Zn-Cu 電池やリチウム電池の材料選定に関与 |
化学実験 | 置換反応の予測や酸化還元反応の設計 |
工業的製錬 | 還元剤の選択により、金属を効率的に取り出す |
次回は、非金属元素の性質と周期表との関係について解説していきます。
回 | タイトル | リンク |
---|---|---|
第 1 回 | 周期表とは何か? | 詳 細 |
第 2 回 | 原子とは何か? | 詳 細 |
第 3 回 | 電子の動きと化学結合の基本 | 詳 細 |
第 4 回 | 化合物の種類と性質 | 詳 細 |
第 5 回 | 周期表に見られる性質の周期性 | 詳 細 |
第 6 回 | 希ガスの安定性と化学的特徴 | 詳 細 |
第 7 回 | 化学反応式の書き方と意味 | 詳 細 |
第 8 回 | モルと化学反応量 | 詳 細 |
第 9 回 | 酸と塩基の性質と中和反応 | 詳 細 |
第 10 回 | 化学結合と物質の状態 | 詳 細 |
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